高感度ノイズの検証

先週、プライベートで星景の撮影に行ってきました。
この分野は以前から興味があり、年に数回程度で撮影していたのですが、今年はこの空気の澄んだ季節にまとまった作品を残したいと考えております。
年齢を重ねるに従って(まだそれほどのトシではありませんが)、被写体に対する興味も変わってきてる気がします。
ただ知識としては初歩の初歩。これからいろいろと勉強せねばなりません。
なにせ「あの星は何?」と聞かれても答えられないですから(笑)。
そこが一番学ばねばならないところかもしれません。。
ただ一つ分かってるのは、当たり前ですけど星景は暗いところを撮るわけでして、自ずと暗部の表現が重要になってくるということ。
今回持参したカメラはEOS6Dのみ、5Dmark3よりは高感度に強いと言われております。
で、上掲の写真を含めすべて一枚ものの固定撮影で撮りました。
”比較明コンポジット”とか”新星景”などという撮り方もweb上でカジってアタマには入ってますが、それは追い追い。
まずは一枚ものでもう少し経験を積みたいと思います。
RAWで撮影したものを、LightroomCCで現像しました。
その際に一番力を入れた(と言うより力が入ってしまった)点が「ノイズ処理」でした。
やりすぎると星まで消えちゃうんですよね(ちなみに今回ダークフレームは撮影してません)。
...で、気になったんです。
このカメラには一体どのくらいのノイズが出ているんだろう?
なので今回持っていかなかったFujiのX-E2とあわせて、それを検証してみることにしました。
ただし下記の検証は、どのカメラが良いとかのカメラの性能比較テストではなく、「実際に自分が撮影、現像した環境でどのくらいのノイズが出ているのか?」を知るためのものなので、2機種を全く同一条件ではテストしてません。
今回帯同してないX-E2に関しては、「多分こう撮るだろうな」というレベルの検証です。
私の中でのイメトレに近いものです。
ご覧になる方はその点ご注意頂きたいと思います。
@検証方法(撮影)
全暗にした室内にて、レンズキャップをした状態で撮影(接眼部は塞がず=現地でそうしなかったので)。
感度はISO1600,3200,6400の3段階、露光時間は30秒、いずれも今回の撮影を基準に。
(室温は22~23度なので、今回の撮影環境下とはだいぶ違いますが...。)
@検証方法(現像)
LightroomCCにて。
6DのプロファイルはCameraFaithful、X-E2はプロビアにしました。
「もうちょっと明るい方がいいかなー」なんてイジることを想定して、露出を+1EV(実際そこまでやることないけど...)にしました。
それ以外はデフォルトのまま、ノイズ処理などは行わずにjpg書き出し。
書き出したものに対して、結果をわかりやすくするためにかなり強めのレベル補正と彩度調整を加えました。
(...が、webサイズだと分かりにくいかも。ご覧になる方ゴメンナサイね)


6DはISO3200から目立ってきますね。


X-E2のISO1600。ノイズ出てるんですけど、web上ではほぼわからないレベルです。

ISO3200も同様。

ISO6400。周辺からノイズが発生していくようです。
結果からして、6DのISO6400は使わないかな。
X-E2はweb上だとあまりノイズがわからないかも。
...但しカン違いされることなかれ。
掲載の画像は、見やすく伝わりやすいようノイズを強調してしているのであって、実際の撮影でこれほどのノイズが出るということではありませんので。
自身が撮った写真の背後には、このようなノイズが隠れており、それに対してどのように対処すべきかということを知るための検証でした。
これから少しでも良いものが撮れるよう、勉強して参ります。