筋肉写真論
そんな理論ありません、ヒラメキで勝手に名付けました(笑)。
撮影って体力仕事です。
かつて仕事でご一緒したあるディレクターの方が、我々カメラマンのことを「デジタルドカタ」と表現されていたのがなかなか言い得て妙だなぁと思います。
ちなみに、”土方”って表現は差別用語ととられる向きもあるようですが、私の生まれ育った田舎では、今だに土建業関連の方をそのように日常的に呼んでいます。
デジタルドカタ、なるほどです。
早朝重い機材をクルマに目一杯積み込み、現場に向かい、それを降ろして搬入し、ヤグラを組み、脚立に上ったり降りたり...。
なかなか共通点があるかと思います。お互い、体力勝負ですね。

昨年の夏、取材で屋久島に行く機会がありました。
今回はこれを例に挙げます。
あまり写っている方のお顔が見えるとアレなんで、ちょっと遠景ぎみの写真で。
移動を含め、4泊5日の出張でした。
初日の撮影は海。
被写体となる方が沖へ向かって行く様子を撮影してます。
このあと私は、結局ヘソまで浸かるくらい海に入って行ってます。
さらにその後、写真に見える陸の先っちょまで早足で歩いて移動してます。


2日目は山です。
機材をしょって、被写体となる方の登山に同行し、列の後方から撮ったり、先回りして前方から撮ったりの繰り返し。細い登山道で、ツアー客をかいくぐって追い越したり、また後ろに回ってはと動いてました。
場所によってはそれなりの急勾配。
途中雨も降ってきて、レインウェアを着たらかなりの湿度でムシムシ!


3日目は川下りでした。
カヤックを漕いで追っかけてます(幸い、同行者と2人乗りでしたが)。
ひっくり返ったらカメラが濡れてしまいますのでなかなかの緊張感!
でも撮影終わっての帰り道は同行者が疲れて寝てしまい(笑)、私が漕いで帰りました。 。
時間にすると、全て約半日のコース。
どうでしょう。連日だと、ちょっとシンドイと思いませんか!??
今年も間もなく夏がきます。
夏は好きなので、梅雨は早く明けてほしいです。
が、猛暑はカラダにこたえます。
今年も、上記とは別件ですが、アウトドア炎天下での撮影が予想されるので、さてそろそろトレーニングを開始せねば、という自戒の念を込めた記事でした。
今日から走り込みます。
撮影現場で疲労感が増すと、気持ちの”萎え”を引き起こします。そうすると、だんだんシャッター押さなくなっちゃうんですよね。
だから、雨にも風にも負けないカラダをこれから作って行こうと思うのです。
撮影は、体力です=筋肉写真論(ムリヤリw)。